月7日(木)、大手町サンケイプラザ(東京都千代田区)で「『生きる力』市民運動化プロジェクトキックオフ・シンポジウム」(主催:東北大学災害科学国際研究所)が開催されました。本シンポジウムは、最新の研究テーマである“災害と共存して『生きる力』”というコンセプトを広くお披露目し、新たな防災・減災社会システムの構築を目指すとともに、その力を国民全体に普及していくために産官学の知恵を結集した運動展開について議論する場として開催されました。 「生きる力」市民運動化プロジェクトとは、当研究所の社会連携オフィス特定プロジェクト(社会との防災・減災の連携を強化・推進することを目的するプロジェクト)として位置付けられているもので、市民運動・啓発等を活動目標にしています。 第1部では、冒頭で内閣府防災担当の藤山秀章様と高知県尾崎正直様(メッセージ)からご挨拶をいただいたのちに、当研究所・副所長の今村文彦教授より「災害と共存して『生きる力』」として基調講演、同じく保田真理助手より「『生きる力』の普及の方策」として報告を行いました。第2部は、ゲスト講演として、官民から計5件の講演をいただきました。官からは、多賀城市・菊地健次郎様より「被災地 多賀城から発信!“生きる力”を育む史都『減災都市 多賀城』を目指して」、静岡県・岩田孝仁危機報道監様より「減災社会を築く ~3人に一人が災害時要援護者の地域社会で~」、日本アジアグループ・国際航業ホールディングス・呉文繍代表取締役社長様(UNISDR民間諮問企業委員)より「国連国際防災戦略での活動と震災からの復興への取り組み」、東京海上日動火災保険・長村政明経営企画部部長・CSR室長様より「あしたの力に、変わるものを。~防災・減災に向けた取組み~」、日本IBM・橋本孝之取締役会長様より「日本IBMにおける防災・減災対策と生きる力」といった題目で講演いただきました。最後はパネルディスカッションを行い、東日本大震災を振り返るとともに、その経験をどう活かすかについて議論を行いました。当日は、年度末にも関わらず140名を超える方に来場いただきました。なお、当日の司会は同研究所の佐藤翔輔助教が務めました。交流会では、遠山敦子様(トヨタ財団理事長、元文科大臣)も参加され、研究所および本プロジェクトへの期待についてお言葉を頂きました。 シンポジウム開始前は「みんなの防災手帳」を紹介する記者会見も行いました。これは、『生きる力』市民運動化プロジェクトにおける、その普及方策の一つとして当研究所が開発しているもので、来年度秋頃に多賀城市全世帯に配布される予定です。

会場の様子

会場の様子

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

文責:佐藤翔輔(情報管理・社会連携部門)